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2012年英国の旅(下)~五輪とミュージアムとビートルズ投稿日 2013.8.17

旅行者
若林朋子
旅行先
ロンドン
旅行期間
2012.08.19~2012.08.25
テーマ
⑭DSC_0213
  • セントラルラインの車両は「かまぼこ型」
  • 男子5㌔競歩と自転車のロードを観戦
  • 大英博物館は見終えるのに1日半
  • 五輪の金メダル展示
  • シャーロック・ホームズの街
  • アビー・ロード・スタジオ前で記念撮影
  • 晴天に恵まれた英国旅行

2012年夏、ロンドンは五輪一色でした。1年が過ぎても、その感動は色あせることがありません。

2012年英国の旅の「上」、「中」は、個人的な経験について触れましたが、「下」では思いっきり、五輪を中心に、ロンドン観光のだいご味をご覧いただきたいと思います。五輪と大英博物館など多彩なミュージアム群、そしてビートルズ。思い出の数々を総まとめにしてお届けします。

五輪のメーン会場に行くため、地下鉄のセントラルラインに初めて乗車しました。路線図には赤色で表示されています。大阪の地下鉄でいえば御堂筋線ですかね。かまぼこ型の車両は、ほかのお客さんとの密着度が高く、気を使います。小さな男の子の頭にカメラをぶつけてしまい、慌てて「ごめんなさい」と言いました。

ストラスフォード駅を降りて歩くと、街は五輪のマークや案内表示があふれていました。「やっと、キター!」って感じです。この旅の目的をあらためて強く意識し、わくわくしました。

プレスセンター近くのショッピングモールで腰をおろしてひと休みしていると、南米のベテランテレビマンが話しかけてきました。五輪についての話題を振ってみると、彼は日本のアスリートを誰一人知らないのです。「ウチムラ?キタジマ?アイドントノウ・・・・・」とのこと。そんなもんか・・・・。ちょっとがっかりでしたね。

 

「8年後にきっと東京で五輪が開催されるだろうから来てね」と五輪招致をアピールしておきました。そこで、彼の部下らしき人から電話が入り、彼は突然どなり始めました。キレやすい上司は、どこにでもいるんですね。私は立ち上がり、そっとその場を立ち去りました。

五輪の開催期間中、ロンドン近郊に滞在していたにもかかわらず、観戦した競技は、同郷の谷井孝行、山崎勇喜両選手が出場している男子50キロ競歩と自転車のロードレースのみ。いずれも沿道で応援できるのでお得でした。チケット争奪戦に敗れたことと、ホームスティのスケジュールを優先すべきだったため、仕方ありません。でも、十分に五輪を開催している街の雰囲気は十分に楽しめました。

競歩の会場で私が持参した日の丸を広げていると、英国人のカップルが沿道のポールにとりつけるのを手伝ってくれました。また、私が「山崎、谷井頑張れー」と熱くなっていると、先ほどのカップルが「ヤマザーキ、タニー」と声援を送ってくれました。私も恩返しをしたいと考え、英国のKING選手が目の前を通るたび、大声をあげました。KING選手、名前は「キング」とインパクト大なのですが、終始、下位に近い位置でレースを展開していました。それでも私は応援を続けましたよ。優しくしてくれたカップルのためにね。

 

 

 

 

「大英博物館は見るのに丸二日かかるから、覚悟してね」以前、英国を旅した女性からいただいた助言です。確かに。展示物が多すぎて1日で見終わるには時間が足りませんし、精神力や体力も維持できません。半日回って、カフェでランチかお茶をし、夕方までもうひと踏ん張り。翌日も通って、私は1日半かけてみっちり巡りました。

 

 

 

最も印象深かったのは、アッシリア王の「ライオン・ハント」を描いた壁画。中国の皇帝は虎狩りをするし、日本のお殿様もしばしば狩りをします。権力者が、強い動物を捕まえて市民や家臣にパワーを誇示するのは、西洋、東洋とも同じなんですね。納得しました。

五輪開催にちなんで金メダルが展示してありました。私はガラスケースに鼻をくっつけて鑑賞しましたよ。猫はミイラになってもかわいいものだと知り、彫刻群やシバ神などの仏像たちから人間が創る造形物の美しさを改めて意識させられ、チャイナコレクションの充実度に驚きました。入場無料なのに、この充実した内容で、しかも写真は撮り放題です。「英国はすばらしい観光資源を持っているなあ」と感じ入りました。

 

 

ヴィクトリア&アルバート(V&A)ミュージアムは、西洋とアジアの立体造形群に加え、ファッションなどの展示品やキリスト教関係の美術品、工芸品、宗教儀式に使う各種道具などが並んでいました。イランの青を基調としたタイルは一見の価値ありです。

 

ベーカー街で地下鉄を降りると、そこはシャーロック・ホームズの街でした。ミュージアムの入口は長蛇の列です。今日でも小説や映画の影響を受け、日本はもちろん多くの国から観光客が訪れています。愛用のパイプなど、こだわりの品は見ていて飽きません。

さて、次はビートルズについて。彼らが生まれ育ったリバプールまで足を延ばさなくても、ロンドンでその足跡をたどることができます。ガイド付きのウオーキング・ツアーです。

ヴィクトリアの駅前で集合し、歩いていろんなゆかりの地を巡ります。レコードジャケットに描かれた場所や、彼らがかつて過ごした住まい、スタジオなどを見ながら、最後は作品のほとんどをレコーディングしたアビー・ロード・スタジオへ。スタジオ前には、アルバム『アビー・ロード』のジャケット写真で有名になった、あの横断歩道があります。アビー・ロード・スタジオ前で解散し、最寄り駅のセント・ジョーンズ・ウッドのショップでビートルズグッズを購入し、思い出を手にして帰途に就くのです。

私たちを案内してくれたのは、ガイドのリチャード氏。早口でまくしたてるため、1、2割しか話す内容を理解できず、同じように困った顔のイタリア人の若者と、時々、首をかしげながらの珍道中でした。最後はお決まりのアビー・ロード・スタジオ前横断歩道での写真撮影。結構、車の交通量が多い場所で、ドライバーから何度もクラクションを鳴らされました。体を張っての思い出作りとなりました。

 

 

ずいぶん盛りだくさんのものを見てきたところで、そろそろ日本食と日本語が恋しくなりました。地図を見て1人で歩き回るのに少し疲れたので、日本人向けの半日バスツアーに参加しました。久々の日本語、バスで移動しながらの街巡りは新鮮で、旧グリニッジ天文台への道すがら、めいっぱい日本語をしゃべりましたよ。

英国の旅、最後の日は原点に返って庭園巡りをしました。キュー・ガーデンの園内をくまなく巡って花の写真を撮影し、歩き疲れてベンチに寝転ぶと、ヒースロー空港から離発着する飛行機が何度も上空を飛んでいきました。「あしたの今頃は、あの中かー」さみしいような、うれしいような。1カ月の贅沢な旅行は楽しかったけれど、そろそろ「日常生活に戻らねば」と複雑な気分でした。

「そういえば、英国に滞在中、一度も雨が降らなかったな」青空を眺め、しみじみ恵まれた旅だったと思いました。最後は少し感傷的になってしまいました。木を眺めてもウインドウ・ショッピングをしても感慨深い。ホテルから眺める街の風景が胸にしみます。

 

 

 

 

最後に、英国を旅する方へささやかなアドバイスです。フィッシュ&チップスはケチってはいけません。安い店で注文すると、べたべたして生臭くて大外れ。夕方以降、地元の人でにぎわうパブなどでビールと一緒にどうぞ。

  • セントラルラインの車両は「かまぼこ型」
  • 男子5㌔競歩と自転車のロードを観戦
  • 大英博物館は見終えるのに1日半
  • 五輪の金メダル展示
  • シャーロック・ホームズの街
  • アビー・ロード・スタジオ前で記念撮影
  • 晴天に恵まれた英国旅行